私が生まれて初めてポルトガルを訪れたのは、もう10年前になりますが2004年のことでした。
その時にポルトガルのファッションについて、始めて足を踏み入れた時の第一印象は、
「女性も男性も、余計に着飾ってないなぁ〜。みんななんだか自然体。」
流行に惑わされずに「自分が好きで選んだ服を、心地よく自分らしく着ているな」っていう印象でした。
その当時、私は東京で働き暮らしていたので、日本のファッション事情とポルトガルのそれの違いに、ある種のカルチャーショックを受け、少々驚きました。
一方で日本のファッション事情というと、情報番組やファッション雑誌、オンラインで紹介されている『今のファッション』に影響を受け、街角で見かける人々は皆一様。
有名人がブログで紹介したものが一気にオンラインで売れ始めたりしますよね。
今年の流行は何だ、どんなカットでどんな色でどんな素材で・・・。
ブログやTwitterで紹介されていたこの有名人〇〇はこんなブランドが好きで、、、。
そういう情報に飛びつき、影響されやすいのが私たち日本人の特徴なんだょな〜と、私は感じてました。
ショーウィンドウはどこを見ても何となく同じような傾向がありますよね。
もとからファッションには疎かったし、あまり雑誌や情報番組を見ないこの私でさえ、日本にいるときは街を歩くだけで今年の今シーズンはやりがまるわかり!でした 😎
ポルトガルでは、そういう風景はあまり見なかったように思います。
ポルトガルは、未だにちょっとコンサーバティブなところがあるのかもしれませんね。
たとえ一昨年きていたものを今年着ていてもそれほど違和感を感じないし、おそらく3年後もそれは変わらないだろうな、と思いました。
日本を離れて数年経って思う事ですが、同様の事はポルトガル以外の国でも感じました。
激しく移り変わる流行や、有名人やテレビが「これがいい」と言えば皆が揃って右習え!で同じようなものを好む文化が、日本独特の価値観、特徴のような気がします。
流行を身にまとっていれば安心、とか、あのセレブが良いと言ってるのだから、友達や同僚にもうらやましがられる!みたいな(笑)感じとでも言いましょうか。
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ポルトガルの女性を見てちょっとホッとしてしまったこと。
それは、性別とわず「体型」のことです。
少々ぽちゃっと太っているのは「いけないこと」だとか、「体は細くスレンダーでなければいけない」とか、「太い足なんてスカートをはいて公の場で他人に見せちゃダメ!」とか、アジア人女性特有の「やせてるのが美徳」な概念が、ポルトガルでは比較的ないことですね。
気楽といっちゃあ〜、気楽です。
まあ、食べるものが美味しいので、体型をスリムに保つのは、とっても難しいですけれどね。
多分、日本からポルトガルに移り住んで、多くの女性が格闘すると思われるのは、美に対しての意識や緊張感をいかに保つか、、ではないのでしょうか!?