マデイラとは
マデイラ島は、ポルトガル領マデイラ諸島の一部で、大西洋に浮かぶ島です。リスボンから約1,000km南西に位置しています。
マデイラ島は温暖で湿潤な気候を持ち、美しい自然景観が魅力的です。島の内陸部には、標高1,800mに達する峰々がそびえ立ち、豊かな植生や清らかな水が流れています。また、海岸には断崖絶壁が連なり、美しいビーチもあります。
マデイラ島は、ハイキングやトレッキング、ゴルフ、マウンテンバイク、水泳、サーフィン、釣りなどのアウトドアスポーツが盛んで、観光客に人気があります。また、島の中心都市フンシャルには、美しい教会や博物館、美術館、レストラン、バー、ナイトクラブなどがあり、多くの観光客が訪れています。
さらに、マデイラ島は、美味しいワインの生産地としても有名で、ワイナリー巡りやワインの試飲も楽しめます。
マデイラ島は、温暖な気候、美しい自然、アウトドアスポーツ、観光名所、美味しいワインなど、さまざまな魅力を持っています。
マデイラワインの特徴
マデイラワインは、ポルトガルのマデイラ島で生産されるデザートワインで、甘口から辛口まで様々なスタイルがあります。
- 独特な風味と香り:マデイラワインは、酸化処理によって独特の風味と香りが生まれます。ワインを蔵で数年間熟成させる際に、高温で酸化させることで、ナッツや乾燥フルーツのような味わいや、キャラメルやトフィーのような香りが生まれます。
- 長期熟成による複雑な味わい:マデイラワインは、一般的に10年以上の長期熟成がされたものが多く、そのため非常に複雑で深い味わいを持ちます。また、ヴィンテージ年を宣言することもあり、特定の年の収穫から作られたものはより高価で、より複雑な味わいを持ちます。
- 高い耐久性:マデイラワインは、酸化処理によって酸化が進みにくくなっており、瓶に詰めても長期間保存が可能です。また、長期間の保存によって、味わいや香りがより深くなるとされています。
- 多様な飲み方:マデイラワインは、デザートワインとしてはもちろん、前菜やチーズ、フォアグラといった食前酒としても楽しめます。また、カクテルの材料としても使われることがあります。
このように、その独特の風味や高い耐久性から、マデイラワインは世界的に人気があります。
マデイラワインの特徴
マデイラ島で造られるワインがマデイラワイン。
酒精強化ワインです。ブランデー添加により酒精強化した後、エストゥファと呼ばれる加熱処理で熟成され独特の味を醸し出します。
ブドウ品種により下記のように、違う味わいのワインに分けられます。
- セルシアル(Sercial):辛口タイプ
- ヴェルデーリョ(Verdelho):中辛口タイプ
- ボアル(Boal):中甘口タイプ
- マルヴァジア(Malvasia=Malmsey):甘口タイプ
- ティンタ・ネグラ・モーレ(Tinta Negra Mole):他品種ブレンド用に使用される黒ブドウ品種。辛口~甘口まで幅広い味わいに造られます。