ポルトガルらしいポルトガル・・・

この週末は、家族でお義父さんの実家に出かけてきました。お義父さんの生まれ育った土地は、リスボンから車で4時間ほど北に進んだ、スペインとの国境に近いQuintas da Torreというとても小さな村。最寄の村まで20キロ。スペインまで10キロ。ラジオはポルトガル語よりむしろスペイン放送が聴けます。 

Quintas da Torre
  
お義父さんは、今の住まいであるAMADORAの自宅とは別に、家族とともに休暇を過ごすためと、退職後の余暇なども考え、この家を改築したようです。
去年のパシュコアの時期にも一家そろって出かけました。そのときの家の状態の記憶が鮮明に残っていたので、これだけ家がしっかり出来上がっていることに私はかなり感動しました。それでも両親の話によれば、相当の遅れが出た模様・・・(汗)
台所の水が出ないとか、家の作りのいい加減さが気になっていたようですが、私はその苦労をあまり知らないので、一人でかなり感動していました。
家の周りはオリーブ畑、オレンジの木々、りんごの林、ワインのブドウ畑に囲まれた、とてものどかな村。 
 
Quintas da Torre
 
なんと最寄スーパーマーケットまで50キロという場所で、この村には子供が一人もいません。当然学校も閉鎖し、若者も大きな街に仕事を求めて出て行ってしまうために過疎がどんどん進んでいるようです。それでも、たまに訪れるにはとてもステキなところだと私は思っています。
夜は降ってきそうなほどの星が見れます。昨日は流れ星を3つも見てしまいました星いなずま
お義父さんの家で気に入ったのは、家の外観だけではなくインテリアも。 
なんともカントリーな雰囲気でいっぱいでした。半分くらいは、結婚当初に買った家具だそうです。昔の家具ってしっかり作られてて、長持ちするものなんですね。
 
Quintas da Torre
 
Quintas da Torre
 
Quintas da Torre Quintas da Torre
   

↓ テレビ台として使っている小テーブル。アンティーク調なので、電化製品とはあまりしっくりこないのですが、雰囲気がありますよね・・・。 足が渦巻いています。 

Quintas da Torre
 
Quintas da Torre

↑ お姫様ベッド。私がかってに付けた名前ですが。ベッドの上に薄い布をたらすことが出来るベッドです。小さいころ、こんなベッドに寝てみたかったな~。

今は大量生産で安く家具が購入でき、おしゃれでカワイイ家具が沢山そろう IKEAなどが大人気ですが、昔は皆こういう家具を結婚のときなどに買ったものよ~とお義母さんがしみじみ話してました。この家は思い出深い家具がいっぱいのようです。

 
Quintas da Torre
 
これは、大昔からお義父さんの家が代々使っていたと言うぶたぶたぶた豚さんぶたぶたぶたのえさ入れ。今は家畜はいませんけど、今までの歴史上で、一体何匹の豚さんがこれで食事をしていたんだろう?と思うと不思議な気分に。。。
 
 Quintas da Torre

日曜の早朝から働いている隣のおじちゃん。トラクターをあまりにかっこよく乗りこなしていたのでカメラでパシャっ。満面の笑みを向けてくれました。トラックの積荷はヤギのえさだそうです。

今日は日曜。日曜だと言うのに、近所の道端で暴走するトラクターを何台も発見しました。一台はタコのような真っ赤な顔をした酔っ払い。友達と飲んだ帰りでしょう。 

一台は若いお兄ちゃん。ぶい~ん、と、一人レースをしているみたいでした。ひっくり返るってば・・。

もう一台は、スーツを着た、教会帰りのおじいちゃん。

村人がトラクターを日常の足として使っている姿にカルチャーショック。というか爆笑しました。

Quintas da Torre

隣のおじちゃんがくれたもぎたてオレンジ。早速ジュースにしよう! 

Quintas da Torre

Quintas da Torre

 庭にはオリーブやりんごがすくすく育っています。

家から20キロほど行くと、ようやく人気(ひとけ)のある村に到着。Penamacorという名前の村です。石造りの家が立ち並ぶ、ポルトガルの雰囲気に包まれたエリアでした。

Penamacor

近くで見ると、こんなごつごつした石で、よくこんな壁を作ったものだと感心してしまいます。この村のドアがユニークだったので何枚か写真を取りました。

Penamacor

 

Penamacor

 

熱い夏、ドアを開け放しても虫が入ってこないように、網戸式(?)の のれん。
 
Penamacor
 ダイナミックな石の壁にカラフルなドアが目立っています。色んなタイプのドアがあるもんだな~とマジマジ観察してしまいました。すると別のことに気が付きました。
 
Penamacor

Penamacor

入り口の隣の壁に張り付いたこの四角い石。何だか分かりますか?

椅子です、椅子。この村をお散歩しているときに気づきましたが、お年寄りがこの椅子に座って、近所の人とずーーーーっとしゃべっているんです。しゃべっていなかったら昼寝。

よくポルトガルの写真で、入り口のドアの横にちょこんと座るお年寄りの写真なんかを見ますが、こういう石の椅子もあるんだってことに、これまで気づきませんでした。しかも家を建てたときからの備え付け。 

Penamacor

 村のてっぺんからの眺め。派手ではないのですが、何だか心がスッとする眺めです。

 Penamacor

私たちが現在住んでいる市、AMADORAは大都会とはかけ離れた生活です。でも、この村に来ると、どれだけ便利で、何でも直ぐに手に入る生活をしているのかを思い知ります。このお義父さんの家に来ると、時間を忘れた生活に戻ってしまいます。テレビも見ないし、鳥の声で目が覚めたり、星を飽きるまで眺めたり、花に群がる蜂を観察したり、そんなことをして心が浄化されてAMADORAに帰ってきます。

AMADORAに戻って、『あぁ~なんて都会なんだろう』と思っている自分びっくり

東京からAMADORAに来て、プリプリしていた当時が不思議な感じで思い出されます大笑い

コメント

  1. さくら椿 より:

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    こんにちは。
    お久しぶりです。
    ポルトガルにいらっしゃるのですか?
    お引越し準備で忙しいのかな?なんて思っていました。
    それにしても、のどかでいいですね。
    日本は、ごみごみしすぎですよね。

  2. GIRAS+SOL より:

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    素敵な所ですね!!
    そして、お家の入り口にある石!!椅子なんですね~!!
    今度、注意深く観察してみます!
    満天の星、私は一度しか見たことないのですが、それは、それは、素敵で、感動したのを覚えています。
    都会の喧騒を離れ、たまには、ぼ~っと自然を味わうことって、必要ですね。

  3. PECO より:

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    AMADORAさん、まだまだお引越し大変そうですね。

    私も旦那さんイタリア修行中、信じられない「ど田舎」にいて、日本ってホントにうざったいくらい
    丁寧だと思い知らされました。

    あの頃、そんなど田舎に自分は適さないと
    思ってたのですが、帰国してみたら
    本当に心癒される場所だったことを痛感しました。

    今週いよいよリスボンに行きます。
    いろいろありがとうございました。

  4. ショー より:

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    素敵です。確かに、日本では、社会の中での自分の時間を常に意識させられますが、ここでは、完全に自分の時間を取り戻せますよね。ある意味贅沢かも!

  5. SECRET: 0
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    こんにちは。
    素敵な風景、家具、心が洗われるようなかんじですね。オレンジ色の瓦が、ポルトガルですねえ。

  6. Son より:

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    PASS:
    すごいキレイな景色だね。
    休暇中にこんなところで、のんび~りと過ごすのも素敵だね。^^
    村のてっぺんからの景色も、屋根の色がみんな統一されていてステキ~☆
    私のおしゃれなお店で買い物したい欲なんて吹っ飛びそう!!

  7. hisa より:

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    お久しぶりです☆
    数々の写真を見て、ポルトガルがすごく懐かしくなってしまいました。。。ポルトガルの田舎のなんにもなくてのーんびりした感じ、いいですよね◎
    お引越しはどうですか?がんばってください☆
    あっあと・・・先日1つの出版社から内定を頂いたんです!色々アドバイスしてくださってありがとうございました^^

  8. 鐚逸璽鐚o鹿 より:

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    リスボン旅行から帰ってきて
    ちょうど1週間になります。

    行く前にもAMADORAさんにお気遣いのメールいただき
    大変、うれしかったです。

    今回リスボンに実際に行って、しみじみと
    いいところだったなぁと思い出す日々・・・。
    Sonさんにはすっかり犬の件でお世話になって
    しまいましたが、ポルトガルにお住まいの方は
    どうして皆さんこうもご親切なんでしょう?

    もともとの性格でしょうが、あののんびりとした
    風土が皆さんをより優しくしてしまうのかしら???

    AMADORAさんの仰っていた通り
    エスプレッソ、本当に美味しかった♪
    そして安い!
    なのでまたすっごく飲みたいです。

    その後お引越しはどうなりましたか?
    お体に気をつけてくださいね。

  9. bio より:

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    まだオーストラリアではないのですね!
    私のお義父さんもその辺りで育ったんので、そこにある家にもヴァカンスで行ったりします。(何度行ってもちょっと分りにくいのですが)、ミーニョ地方にあるリマ川の直ぐ傍の、アロースデヴァルデベス??とかいう小さな町ですよ♪確かにスペインがかなり近い所で、一番近い有名な場所は、ヴィアナドカストロです(車で30分くらいせした)田舎ではあるけど北ポルトガルも可愛いですよね。

  10. AMADORA より:

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    こんにちは!コメントありがとうございました。お返事遅くなってご心配かけました。

    >ポルトガルにいらっしゃるのですか?
    >お引越し準備で忙しいのかな?なんて思っていました。
    >それにしても、のどかでいいですね。
    >日本は、ごみごみしすぎですよね。

    実はまだ私たちはポルトガルに居ます。出発日が何となく決まったので準備も進めていく予定です。
    またいつか、写真のある町を訪れたいなと思っています。とても可愛いんですよ♪

  11. AMADORA より:

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    こんにちは!お久しぶりです。

    >素敵な所ですね!!
    >そして、お家の入り口にある石!!椅子なんですね~!!
    >今度、注意深く観察してみます!

    教えてもらったときに『へ~!!!』と感心しました。今度GIRAS+SOLさんもどこかにお出かけしたときに観察してみてくださいね。

    >満天の星、私は一度しか見たことないのですが、それは、それは、素敵で、感動したのを覚えています。
    >都会の喧騒を離れ、たまには、ぼ~っと自然を味わうことって、必要ですね。

    自然に触れて時間を忘れるってこういうことなんだな、と実感した一日でした。またいつか訪れたいです。

  12. AMADORA より:

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    こんにちは!お元気ですか?ゴールデンウィークにポルトガルは堪能されましたか?

    >私も旦那さんイタリア修行中、信じられない「ど田舎」にいて、日本ってホントにうざったいくらい
    >丁寧だと思い知らされました。

    >あの頃、そんなど田舎に自分は適さないと
    >思ってたのですが、帰国してみたら
    >本当に心癒される場所だったことを痛感しました。

    そうですね、私も同じような経験があります。
    ヨーロッパの田舎などで親切にされると、人間同士の関係ってこんなに濃厚だっけ???っと考えてしまうことありますけど、逆に日本では他人同士がとても希薄になってきてますよね。

    ポルトガルを楽しんで行かれたようでよかったです!

  13. AMADORA より:

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    こんにちは!お元気ですか?

    >素敵です。確かに、日本では、社会の中での自分の時間を常に意識させられますが、ここでは、完全に自分の時間を取り戻せますよね。ある意味贅沢かも!

    考えようですが、不便と捉えるか、究極の贅沢か、ですよね。
    ものが何もないところで自然だけと触れ合っていると、自分と向き合って普段考えないようなことを考えたり・・・本当にいい時間でした。

  14. AMADORA より:

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    こんにちは!お久しぶりです。
    コメントありがとうございました。

    >こんにちは。
    >素敵な風景、家具、心が洗われるようなかんじですね。オレンジ色の瓦が、ポルトガルですねえ。

    自然も、家の色も、家具の数々も私の目にはとても新鮮に写ったんですよね。
    今回いったところは、時代が変わっても変わらずに残るものが沢山あるような気がします。それって素敵なことですよね。

  15. AMADORA より:

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    こんにちは!コメントありがとう♪

    >すごいキレイな景色だね。
    >休暇中にこんなところで、のんび~りと過ごすのも素敵だね。^^

    何だか心が洗われたよ。都会に行きたい!という気持ちもいっぱいあったけど、たまにこういうところに行くのもいいかなって思いました。リスボンってそんなに大都会じゃないけど、何と比べるか、だね。

    >村のてっぺんからの景色も、屋根の色がみんな統一されていてステキ~☆
    >私のおしゃれなお店で買い物したい欲なんて吹っ飛びそう!!

    いや、分かりますよ~(笑)女の子はきれいなものとか可愛いものに触れていたい生き物ですから 笑。その気持ちも吹っ飛んでも直ぐに沸いてきます(←自分で体験しました)

  16. AMADORA より:

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    こんにちは!お元気??
    コメントありがとう。

    >数々の写真を見て、ポルトガルがすごく懐かしくなってしまいました。。。ポルトガルの田舎のなんにもなくてのーんびりした感じ、いいですよね◎

    懐かしくなりました?良かった~(^ー^)/

    >お引越しはどうですか?がんばってください☆
    >あっあと・・・先日1つの出版社から内定を頂いたんです!色々アドバイスしてくださってありがとうございました^^

    私なんて何にも言ってませんよぉ。恐縮です。
    でも内定でて良かったね。おめでとうございました。
    それじゃあ、新社会人生活を目前に、最後の大学生活を堪能して下さいね!

  17. AMADORA より:

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    こんにちは!コメントありがとうございました。
    まだポルトガルに居るんですよ(トホホ・・・)

    >私のお義父さんもその辺りで育ったんので、そこにある家にもヴァカンスで行ったりします。(何度行ってもちょっと分りにくいのですが)、ミーニョ地方にあるリマ川の直ぐ傍の、アロースデヴァルデベス??とかいう小さな町ですよ♪確かにスペインがかなり近い所で、一番近い有名な場所は、ヴィアナドカストロです(車で30分くらいせした)田舎ではあるけど北ポルトガルも可愛いですよね。

    bioさんもポルの田舎を体験済みなんですね!
    たまに行くととても素敵なですよね。冗談で『ここに家買いたいよお』と夫につぶやいたら顔色変えて大反対されました。彼は都会が好きだから(笑)

  18. bio より:

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    AMADORAさん
    >冗談で『ここに家買いたいよお』と夫につぶやいたら顔色変えて大反対されました。彼は都会が好きだから(笑)
    私も同じような事ちょっと思いながら、あそこで不動産広告眺めてたら、「まあ、かわいいけど、仕事ないからね~ここ。生活できないよ…僕達若いし…まだちょっとね…」と切実なメッセージを彼に言われました(笑)時々が良いんでしょうね♪

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